フカヒレが泳いでいく。 2020.03.04 食べ歩き , 東京 , 中国料理 , 乾貨 Tweet バターでモンテしたフランス料理のソースのように、モミジの白湯を葱油で乳化させたソースは、片栗粉を使わなくともとろんと舌にしなだれる。 濃厚な、品のある旨味と微かな甘みの中を、一本一本にされて丁寧に掃除されたフカヒレが泳いでいく。 とろん。てれん。 ペタペタになった唇はくっついて、うまみを永遠に閉じ込める。 赤坂 紀尾井町「桃の木」にて。