東京とんかつ会議136 高田馬場「とん米」上ロースかつ定食1380円
[肉2油2衣1キャベツ3ソース2ご飯2味噌汁2お新香2 特記なし 合計16点]
各項目3点満点特記1点総計25点満点
できたばかりのとんかつ屋だが、昼なら千円以下でロースカツ定食がいただけるという価格帯が安いせいもあるのだろう。すでに行列ができていた。
母体は、寛永5年創業の常盤屋という米穀商ということで、豚は栃木県那須産の「曽我の屋の豚」というブランド豚をつかわれている。
大きめの粗い衣で揚げられた肉は、甘い香りがある。下味がしっかりつけらているので、塩をかけずにそのままでもいいだろう。ただ少し脂身に軽さがない。
油は香りのあまりない油でさらりと揚げられ、油切れもいい。衣はサクサクとして軽快だが、写真からもわかるように、また河田さんもご指摘されているように、箸で持った途端に衣が剥がれてしまう箇所がある。
一番美味しい真ん中あたりでは、衣が7割型剥がれて裸になってしまった。これでは「香ばしい衣を突き破って肉を噛む」というとんかつの楽しみが、半減以下になってしまう。
おそらく、豚に水分が多いか、小麦粉のつけすぎか、高音すぎるか、揚げる鍋かフライヤーが深すぎるか、いずれかの問題と思われるが、とんかつ好きのために是非改善して欲しい。
キャベツは、切り幅は荒胃が、みずみずしく、紫蘇の香りのアクセントもいい。ソースは甘めで余分な旨味を感じる、お新香はきゅうりと大根の浅漬けが、各2枚ずつ添えられる。
ご飯は甘く香るが、よそいかたがふんわりでなく、ぎゅうぎゅうと詰めてよそわれているので、もったいない。味噌汁の香りはいいが、煮詰まりすぎか、味噌の苦味が出ていた。
写真の奥に写っているのはメンチカツ。特記にはしなかったが、しまなみレモンを使ったレモンサワーが、爽やかで美味しい。