すき焼きにも季節がある

食べ歩き ,

すき焼きにも季節がある。
「人形町今半」の「初夏すき焼き」をいただいた。
ロース肉にフィレ肉、そしていつものザクに加えて、皮を剥いたナス、トマト、クレソンが並ぶ。
つけダレは、溶き卵に、新生姜と大根のおろし、醤油と味醂を葛で閉じたものの3種類。
割り下で炊いたトマトは、妙にエロく、クレソンは香りが溌剌として、ナスはくったりと舌に甘えてくる。
まずは肉を溶き卵で食べ、次におろしとトマトを巻くようにして、葛餡をかける。
ああ、これはいけません。
いくらでも食べられてしまう。フィレ肉は、片面を軽く焦げ目つくまで焼いてから、もう一方の面は、さっと焼く。
そしておろしを乗せ、葛案をたっぷりと。
ああ、これも危険です。
最後の締めのふわたまご飯は、特別に、トマトを細かく切って炒め、ふわたまを乗せたご飯のてっぺんに、乗せてみた。
はははは。笑い止まりません。