きんつばが嫌いだった 2014.05.21 食べ歩き , 東京 , 和菓子 Tweet きんつばが嫌いだった。 周りのゴワゴワした砂糖と、中のもそもそとした甘い 過剰さに、一口でごめんなさいをしたくなる。 しかし。 「豆園」に出会い、きんつばとは、豆を愛でる菓子なのだと知った。 薄い表皮が弾けると、豆が顔を出す。 素焚糖のコクをまとった豆が、ほっこりとした気分を運んでくる。 豆の香りが生きていて、優しさと温かさをにじませる。 なによりも、作り手の豆への敬意が染みていて、それが心を豊かにする。 2014 閉店