一昨年の年末は確か、予定がぽっかり空いて、
荒木町の「たまる」に出向き、自分をねぎらった。
今年も30日まで忘年会続き。
そこで1日は絶対入れるまいぞと調整したのが26日。
さあ今夜はどこへ行こう。
馴染みの店でしっぽり盃を傾けるのだ。
そこで去年は、当然の帰結のように、代々木「正一」に足が向く。
女将さんとご主人にご無沙汰のわびをしてカウンターの橋に腰を下ろす。
三千盛の純米吟醸を頼み、肴を待つ
今夜の幕開けは、高盃に置かれた数の子とれん草のひたし。
続いてアオリイカとわけぎのぬた。
海老芋と粟麸、干し冬茹のお椀。
ヒラメのコブシメと晩菊漬け
ふぐのみかわ ちり酢和え
塩辛とふぐの煮凝りときて
マナガツオの西京漬
そして最後はふぐ雑炊
質、量、流れそして味。
酒飲みのツボをチクチク付いて、寸分の緩みなき料理。
嬉しくて、酒と肴に溶け込んで、飲んだなあ、酒五合。
2019年に閉店