、若い客が多かった。
もう40年近い付き合いになるが、以前は年配客が多い店だった。
やはり、「食べ物は一回で注文して」方式をとると、おじさんやお金を多く落とす客は、店から離れていく。
炒め物を一気に作るDJのおばちゃんも、すっかり痩せてしまったおじさんも70を超えているだろうから仕方ないが、息子にもっと頑張ってもらいたいなあと、長年通う客は思う。
カウンター席には一人で来ている女子客が二人座っていた。
どちらも二十代中ごろの、きれいな子たちである。
一人はビールに餃子2人前に、豚の骨つき唐揚げを食べ、チャーハンで締めて席を立つ。
隣の女の子は、ビールに餃子2人前に空芯菜炒めを食べて、ニラレバが来てからはホースネックを頼み、紹興酒を一杯頼み、美味しそうにちびりちびりと楽しんで、帰っていった。
その光景を見ておじさんは嬉しくなって、つい飲み過ぎた。
一方右隣は20代後半男子二人連れで、餃子3人前に二人それぞれに炒飯を頼んでいる。
しかし飲み物は、一人がウーロン茶、一人がコーラである。
後から来た20代後半のイケメンイケ女のカップルに、運ばれてきた飲み物は、まず女の子がビール、男子がジンジャーエールだった。
まず女子がジンジャーエールを注いであげて「ありがとう」と男子が言っている。
ああ、この国の食は、これから良くなるのか悪くなるのか、誰か教えてください。
餃子荘「ムロ」に出かけると
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