<温暖化は急ぎ足でやってくる>
新潟南魚沼「里山十帖」に来ている。
宿の前に丘があるのだが、その写真を見て欲しい。
例年なら木立の上まで雪が積もって、スノーボードをしていたという斜面である。
手前に直立した木が数本あるが、例年なら頭の先だけが見えていたという積雪だったという。
ここは毎年3メートルの雪が積もる豪雪地帯である。
しかし今年は、10センチほどしか積もっていない。
「私が物心ついた時からこんな雪がない年はなかった」と、70代のおばあちゃんは言ったという。
去年も雪が少なかったが、それでも今の時期は2メートル以上積もっていたという。
今期急に雪が振らなくなった。
雨は降るが、雪にならない。
観測史上では、140年ぶりだという。
オーストリアの山火事もそうだが、温暖化は緩やかにはやって来ない。
加速度的に、急にやってくるのだろう。
今は、まだ人間に警告を与えているだけかもしれない。
そう思うと、なおさら恐ろしくなる。
我々はこれに歯止めをかけられるのだろうか。