2千円ガンちょうだい

食べ歩き ,

「2千円ガンちょうだい」。
宇佐から揚げの元祖「来々軒に行ったら、同行者が変なことを言う。
「なんだガンとは?」と言えば、「2千円分」という宇佐弁らしい。
とにかく宇佐の人は、家でから揚げは揚げない。
市内のお気に入りのから揚げ屋で、値段ガンか重量ガンを言って大量に買い込むのである。
なにしろケンタッキーフライドチキンが進出して、瞬く間に撤退した土地である。
それどころかLAにも進出して、大人気となっているという。
社長自らが揚げてくれた、その揚げたてを立ったまま食べた。
止らない。

これは止りません。
ガリッと衣に歯を立てれば、たちまち衣が弾け、肉にめり込んで肉汁が口の中に溢れる。
下味が濃すぎず、そのうま味が、ほどよくもも肉の滋味を後押ししている。
どこかのから揚げのように肉がだれていない
手羽先や豚足もいいけど、なによりもも肉のあの歯が包まれる食感と、肉の濃い味わいがたまらない。
そして砂肝の揚げ具合がよくコリッサクッと歯が入って、凝りゃあいくつでも食べられるわ。
大至急ビールお願いします。