目から鱗が落ちた。
長年のオムライス人生では「卵は一点の焦げもなく,きれいにしあげなくてはいけない」
そう信じて生きてきた。
だがそのオムライスには焼き目がついている
リッツカールトン村嶋シェフが作ったオムライスである。
だが内側は,半熟である。
卵のたくましさと優しさが同居して、チキンライスを包み込む。
こっちが正解ではないか。
そう思わせる味がある。
さらにそこへ、タンカレーをかける。
すると焼き目の香ばしさか威力を発して、カレーの辛さに負けていない。
互いが高みに登ろうとするコーフンが生まれて,ああ、スプーン持つ手が止まらない。
一夜限りの居酒屋ちえいにて。