白桃にわさびである。
生クリームと牛乳で濃くしたヨーグルトの上に、桃と胡瓜とわさびをのせた料理である
食べるとヨーグルトの濃厚が舌に広がり、その中で胡瓜の香りとわさびの香りが共鳴し、
桃はどこ? と思うのだが、それは我々の知る桃ではなく、魚の肉体を感じさせる生々しさで後から来る。
果物というより動物的な性がそこにはあって、一瞬戸惑うかもしれない。
考えたのはアメリカの料理人。
肉食文化人ならではの発想なのだろうか。ユーモアなのか。
もう少し翻訳してくれてもいいとも思うが、日本人では思いもつかないアイデアに、目を丸くした。
六本木「ジャンジョルジュ」にて。
白桃にわさびである
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