天ぷらという豊穣。 2025.10.05 食べ歩き , 白身魚 , 静岡 , 光り物 , 根菜 , てんぷら , Tweet エボダイは、ふわりと空気を含み、その穏やかな甘みと優しい衣が拮抗している。 結び太刀魚は、焼いたエアリーなものとは違う、ムースのような、百合根のような食感があって、舌の上に甘くしなだれる。 カブは、四つ割りにして粗めの塩でいただく。あらめのしおで。 香りが違う。 気品がある。 実は私、本性はこうなのよと伝え来る。 アジは、地平線の彼方まで、澄んだ味わいを流して、海の豊穣を で感覚をみたし、顔を崩させる。 焼津「なかむら」にて。