二日酔いには、カレーに限る。

食べ歩き ,

二日酔いには、カレーに限る。
向かうは、銀座「ブラン亭」。
現女主人の伯母さんが、チベット人の老女と出会い、インドはラダックまで尋ねていって譲り受けたというガラムマサラは、世代が変わっても連綿と受け継がれている。
複雑高貴な香りが体を駆け巡り、精神を高揚させる。
辛いさらさらポークカレーに、キーマを混ぜて、汗をかきかき食べ進む。
毒素が、汗と鼻水になって噴出する。
さらに辛くせんと、チリペッパーと唐辛子の酢漬けを混ぜ、ライムチャツネも混ぜて、酸味を加えりゃ、スプーン持つ手が止らない。
火照った口腔を鎮火するには、チャイの役目。
「今日は寒いので、、生姜とシナモンを多めにしました」という、チャイ用マサラをたっぷり入れて、ズズッと飲む。
どうだまいったか、二日酔い。
ずいぶん退散させてやったぜい。