「レストランで食べるということ」。
王将に出かけたら,隣りは75歳位の男性で、燗酒をやっている。若い店員が「お酒の温度はよろしかったでしょうか?」と聞いた。
「ああ、良かったよ。もう一本ぬる燗もらおう」。赤ら顔で笑う。
「ここのチャーシューメンは、ずいぶんチャーシューをおごってるねえ」と、
餃子とチャーシュー麺を食べなから、盃を口に運ぶ時の嬉しそうなこと。
帰り際、レジで勘定を払いながら担当の若い女性に、
「酒の温度たずねてくるなんて、嬉しいねえ。俺は酒飲みだから、ついもう一本頼んじまった。あの兄ちゃんに、ありがとよって、言っておいてな」。
「はいっ。1590円になります」。
「安くて悪いな」
「いえ。沢山たべていただき、ありがとうございました」。