プーレジョーヌが問う。
「私をあますことなく受け入れてくれるかい?」
僕は問いには答えず、骨を持って肉に噛りつく。
皮が弾け、肉に歯が包まれ、柔らかな、それでいて奥底にたくましさを滲ませるエキスが流れ出る。
歯が喜んでいる。舌が踊り、喉が歌い出す。
「肉を、鶏肉を喰らっているぞ!」 体の中から叫び声が聞こえる。
地を駆け巡った滋味が、歯から歯茎へとあふれ、舌と上顎を撫ぜ、喉へ、胃の腑と落ちていく。
力が漲るのを感じながら僕はつぶやく。
「生きている」と。
「レスプリ・ミタニ ア ゲタリ」
プーレジョーヌが問う
食べ歩き ,