ザ ・かき氷。

食べ歩き , 1日1甘 ,

真正のかき氷である。
熟しすぎて流通できなくなった柿を集め、ジュースにする。
しかるのち、氷にかけてまぶす。
「柿氷」なのである。
添えられるのは、凍った柿の輪切りと、柿のチップスであった。
スプーンで口に運ぶ。
砂糖を入れていないので,一瞬味が淡いように思う。
だが口内の温度で温められると,柿が顔を出す。
自然な柿の甘さが、流れていく。
夏なのに,秋の光景が心に浮かぶ。
2枚目の写真にある柿ジュースを垂らせば、香りが一気に膨らんで、丸ごと柿を突っ込まれたような気分となる。
柿チップスの、凝縮した柿味は、合いの手として晩秋を連れてくる。
輪切りをナイフで切り口に運ぶ。
するとこれも最初は味がしない。
だが噛まずに舌の上で転がしていると,完熟した柿の熱情が現れて,心を刺す。
猛暑の中で、秋風が体の中を吹き抜ける。
赤坂見附キャピトル東京ホテル「星岡」にて。