やはりこの人は変態である

食べ歩き ,

やはりこの人は変態である。
一体誰がもんじゃ焼にも、色気を求めただろう。
誰がもんじゃ焼に、カスリメティやパクチーファランを入れると思っただろう。
誰がもんじゃ焼で、ご飯が食べたいと思い、誰がもんじゃ焼によってヴィーニョベルデやホッピーを飲み分けたくなると考えただろう。
誰がもんじゃ焼に、ビーツや熟鮓の飯、ゴルゴンゾーラや発酵羊肉や鳥の内臓が参画することを、夢見たのだろう。
しかしクリスチアノの佐藤さんは、変態だから考えちゃったのですね。
ただ入れるだけではなく、他に入れる具や調味料、食感のアクセントなどを考え抜いているから、何枚食べても飽きがこない。
次々に新しい発見が現れて、喜ばす。
もんじゃだけに、食べるほどに心を溶かすのであります。
しかしこれを真似ようと思っても、誰もできない。
幅広い食材の知識と料理センスによって、キワキワのところで成り立っているからである。
歴史上の革新は、こういう変態が起こして来た。
そういうことで佐藤さん、僕の提案した豚もんじゃ、もとい、「とんかつもんじゃ」、作ってね。
「お惣菜と煎餅もんじゃさとう」にて