大阪は「安うてうまいもん」がぎょうさんある。
同じ料理で東西の名店を比べる、門上さんとの共同連載、「おとなの週末」の往復書簡も僕のほうがいつも高い。
先日、大阪で食べた二件の焼肉屋も、質が高いのにめっちゃ安い。
しかし時々わからんようになる。
たとえば恵美須町の「カレーや マドラス」である。
甘いが辛いカレーは、常習性があっていつも満席で、皆黙々と食べている。
場所柄地元客が多い。
だがカレー800円は高いと思わないのだろうか。
同じとは言わないが、肉片が確認できる新宿の「モンスナックはチキンもポークも750円である。
しかしトッピングのカツは、200円と安い。
もちろん御飯の量もルーの量も多い（多分始めてくる客が大を頼み、店主から「大は1.3ｋｇありますが大丈夫ですか？と聞かれすごすご中にしていた。
しかしながら、安い店が並ぶこの界隈でよく、800円で成功してきたものだと思う。
さて僕は、小に（といっても普通の店の並盛より少し多い）カニコロッケ200円、生卵50円を注文した。
まずカレーとご飯を食べ、次に福神漬け混ぜカレーを楽しみ、カニコロッケ崩し混ぜを食べ、最後に卵つぶしカレー混ぜを食べた。
単一な味の連打もいいが、味変していったおかげで、なにか得した気分である