鳥取
(36件)-
鳥取「かに吉」
「ならく丼」
食べ歩き一口食べた瞬間に、海の底に引きずり込まれた。 光の届かない深海でひっそり蠢く、蟹の霊妙がある。 柑橘を少し混ぜた熱々ご飯の上に、蟹肉に蟹味噌をたっぷりと混ぜ込ん……
続きを読む -
波音か料理を包む。
食べ歩き波音か料理を包み込む。 朝陽が皿を輝かす。 鳥取県岩美町の海辺のレストラン「アルマーレ」で朝食。 目前に広がる日本海が心を暖める。 ミネスト……
続きを読む -
2019年に、初めて訪れた店は、289軒だった。
食べ歩き2019年に、初めて訪れた店は、289軒だった。 去年が164軒だったから、また増えたことになる。 多くの旅をした結果である。 旅をすると、ど……
続きを読む -
こんな綺麗な味のアワビはない。
食べ歩き連れは、世の中で一番アワビが好きだという。 子供の頃あまりにも好きで、「大きくなったらアワビ漁師と結婚する!」と宣言をし、父親から「アワビ漁師は、ア……
続きを読む -
鳥取市の町中華
食べ歩き鳥取市の町中華である。 町中華らしく、客の愛着と酒や料理が染みた店内を、老夫婦二人がひっそりときりもっている とろんとろんの痺れもなく、辛味も弱い、麻婆豆腐……
続きを読む -
漁師泣かせのもずく
食べ歩き漁師泣かせのもずくだという。 もずく一本一本が、極めて細い。 おそらく、何ミクロンの世界かもしれない。 それなのに一本一本に歯ごたえがある。 唇を存在感……
続きを読む -
おそるべし「なつ吉」。
食べ歩き口の中で、ゆるゆると、脂の花が開いていく。そこへぬる燗を、そっと流し込む。 ハタハタは微笑んで色香を灯し、のどへと消えていく。 「焼いたら、脂を締めるために……
続きを読む -
よだれ頭
食べ歩きカレイの一夜干しの頭である。 僕はこれを勝手に「よだれ頭」と呼んでいる。 一夜干しにする時に、尾に紐を通して吊り下げる。 太陽が、カレイに降り注ぎ、身を引……
続きを読む -
干物という名を借りた芸術
食べ歩きこれは干物という名を借りた、芸術である。 カレイという命に、敬意を捧げた、芸術品である。 干してあるというのに、汁気が豊かで、食べるとふわりと歯が包まれる。……
続きを読む -
今まで食べてきたのは、甘エビという名前だけのエビだった。
食べ歩き食べた瞬間に、脳みそが白くなり、溶けていった。 これはいけません。 今まで食べてきたのは、甘エビという名前だけのエビだった。 それは、生命の甘みとは何……
続きを読む