鍋なべなべ
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鳥栄
鶏鍋の精髄。
食べ歩きビルに囲まれた仕舞屋風木造二階屋が、ひっそりと屹立している。 冷たい近代化が進む風景の中で、そこだけは毅然とした人間の尊厳があった。 暖簾を潜り、ガラス戸を開……
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虎ノ門「すき焼き あさい」
すき焼き三部作。
食べ歩きサカエヤの和牛ロースのすき焼き三部作。 まずはミディアムレアに炊いてもらった肉を、ふわふわ白身と黄身につけて。 次に少しだけよく焼きにしてもらった肉を、割下の……
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銀座「はち巻岡田」
江戸の味
食べ歩き東京府東京市京橋区尾張町1丁目に、小料理屋「岡田」が開店したのは、大正5年 秋のことだった。 頑固で職人肌の初代店主岡田庄次が、髪が落ちないようにと、豆絞りの……
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〈神戸ディープシリーズ第一弾〉ふぐ。
食べ歩き〈神戸ディープシリーズ第一弾〉 その白子は、どの魚の白子より品がある。 さらりとしていながら、余韻が、なんと艶っぽいのか。 舌の上では、他の白子のようには迫ら……
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人形町「今半」
ヒレをすき焼きにする。
食べ歩きヒレ肉は、あまりすき焼きにしない。 かつて九段上にヒレ肉専門のすき焼き屋があったが、今はない。 だが「人形町今半」で、ヒレ肉のすき焼きが出された。 肩ロース、……
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赤坂「鴨川」
さようなら。
食べ歩きSo Long VOL1 「いらっしゃいませ。牧元さん、今日は丸々と太った、いい白子が入ってますよ」。 冬が近づくと、そう言って出迎えてくれる女将さんの……
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金沢「片折」
湯豆腐を囲む人は、無口な人がいい。
食べ歩き炉の冬の とどのつまりは 湯豆腐の あわれ火かげん うきさかげん 月はかくれてあめとなり あめまた雪となりしかな しょせん この世は ひとりなり 泣くも笑……
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人形町「人形町今半」
人形町今半という選択。
食べ歩き僕は昔、東京のすき焼きを片っ端から食べ歩いた事があります。 その時一つの真理にぶち当たりました。 それは当たり前ながら気が付かなかった、「最終調理は中居さんが……
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名古屋「得仙」
鍋の極意。
食べ歩き久々に「得仙」に誘われ出かけた。 予約できるのは年一回のみで、最低10年はその日を予約し続けなくてはならず、その常連が退席(退会?)するまで、席はないという店……
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博多「畑瀬」
博多ではもう、ここにしか行かんけん。
食べ歩き博多では、様々な店に行ったが、もうここしか行かんように、なってしもた。 「マッキーさん、野菜好きやから」と、前菜は、名残の山菜などの料理だった。 酸味と甘味……
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