阿佐ヶ谷「ピーッキーヌ」錦糸町「ゲウチャイ」信濃町「メーヤウ」

タイカレーの魔力

• 東京,
• タイ料理,
• カレー

タイカレーの洗礼を受けたのは、今から二十数年前の1979年、中目黒にあるチャンタナだった。 東京にタイ料理店が、まだ三軒しかない時代である。 そんな時代である……

中目黒「サヴォイ」現「聖林館」広尾　水天宮「ベッラ・ナポリ」　永福町「ピッコラ・タボーラ」

ピッツァの魅力は縁にあり。

• 東京,
• ピッツァ　ピザ

ＶＥＲＡ　ＰＩＺＺＡ　ＮＡＰＯＬＥＴＡＮＡ。 この文字と職人が柄の長いヘラを持っている絵が書かれた看板を、ご覧になったことはないだろうか。六年前には皆無だった……

蔵前「すぎ田」自由が丘「丸栄」御徒町「蓬莱屋」

とんかつのうまさとは？

• 東京,
• とんかつ

とんかつのうまさとはなんだろう。と、とんかつ好きが開いたいくつかのホームページをのぞいてみた。柔らかい。衣の食感。濃厚。とろけるようだ。そんな言葉が並んでいる。……

口、喉を総動員して、噛み締めるべし。

• 東京,
• うどん　ひやむぎ　そうめん、きしめん

今年はやったもの。その一つが讃岐うどんである。 例えば「かけうどん百円」という価格で、九月に讃岐より渋谷公園通りに進出したはなまるは、一日中長蛇の列が出来てい……

荻窪「安斎」　東麻布「野田岩」

鰻丼はいまや劣勢である。

• 東京,
• うなぎ

鰻丼はいまや劣勢である。 鰻屋では、右を見ても左を見ても鰻重。僕はそんな希少鰻丼の擁護派である。 丼とお重の違いは器だけでない。 第一に、テーブルに置いて手……

西麻布　「ビストロ・ド・ラ・シテ」

これぞビストロ

• 東京,
• フランス料理

１９７１年に出版された、辻静夫氏の「パリの居酒屋」という名著がある。 ’あとがきで氏は、ビストロの訳に居酒屋とあてるのは、「少なからぬ抵抗がありましたが」と断……

日本橋「てん茂」

素材の旨みだけを凝縮させた、江戸前天ぷらの醍醐味を感じ取れ。

• 東京,
• てんぷら

天ぷらは、すし、うなぎ、そばと並んで、江戸時代から連綿と受け継がれた東京の食文化である。では、その魅力とはいったいなんだろう。 吟味した素材に衣をつけて揚げる。……

喫茶カレーの醍醐味は、コーヒーを飲んだあとにやってくる。

• 東京,
• カレー,
• 喫茶店　カフェ

喫茶店は、カレーを食べにいくところではない。 茶をのみ、喫煙して、のほほんと過ごすところである。 食べ物も、本でも読みながらつまむサンドウィッチがふ……

オムライスの命は卵にあり。半熟卵とご飯が織り成す競演に陶酔せよ。

• 東京,
• オムライス

白い皿に鎮座した黄色い巨体。中腹を彩る一筋のケチャップ。 オムライスが登場すると、「ワァーイ」と子供のようにはしゃぎたくなる。 いくら美食を重ねても……

煮込み 体を芯から温めるコクとまろみ（一九九九年二月号）

• 東京,
• 牛,
• 豚,
• 居酒屋,
• 鶏,
• 内臓

岸田屋　月島　病み付きとなるモツ類の歯触りとコク 「酒・岸田屋」の大暖簾を割ると、店内は戦後の下町の風情。安く質が高い刺身と煮込みで知られ、十八席のコの字……