京都
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京都「浜作新本店」
烹という美学。
食べ歩き「これならフランス料理や中国料理にも、負けないのではないでしょうか」。 そう森川さんは言われた。 それほどまでに濃い出汁だった。 滋味が、津波のように押し寄せ……
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京都「おたぎ」
誠実
食べ歩き焼きガニとフグの唐揚げの間に出されたのが、黒豆の白和えだった。 「甘めに炊いてあるので、口休めにどうぞ」と、銀杏のカラスミ和えが添えられる。 フグやカニなどのご……
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京都「浜作新本店」
割という名の芸術
食べ歩き目の前に鯛のお造りがある。 皮を引いた後がほんのりと銀色がかっているのは、冬の脂が乗った鯛の特徴だという。 恥じらいで頬を染めたような皮下の赤と、白い肉体の対比……
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京都駅「宝泉」
思いやりのある甘さ
食べ歩き心が落ち着かない。ざわついている。 昼ごはんに中途半端なものを食べたせいだろう。 だからといって昔のように、昼ごはんの仕切り直しもできない。 そこでぜんざいを食……
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京都「殿田」
のっぺいという脱力。 <京都の平生>48
食べ歩き大阪へ向かう道中で下車して、またまた京都「殿田」へ。 いつものお父さんがメニューを持ってきて「たぬきが人気です」というので、「はい何度もいただいてます」と返すと……
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京都 二条「大鳳」
うまいっ。
食べ歩きうまいっ。 まったく、なんど叫ばせればすむのだろう。 うまいっ。 皿が来るたびに、無邪気に叫んでしまう。 「よだれ鶏」の複雑な香りに叫び、「雲白肉」の豚肉の甘み……
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京都「なかひがし」
僕は君を欲していたんだ。
食べ歩き白味噌の甘みが、凍えた舌を抱きしめる。 喉に落ちいく汁は、隅々へと染み渡り、体をゆっくり溶かしていく。 猪口茸のぬめりが唇を舐め、日野菜の香りが鼻に抜ける。 ……
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京都「殿田」
親子愛に溢れた料理<京都の平生>47
食べ歩き「うまいっ」 一人なのに、思わず叫んでしまった。 すっかり京都でおなじみになってしまった、「殿田」の親子丼である。 前々回が、名物たぬきうどんにいなり。前回が中……
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30匹の鮎
食べ歩き30匹の鮎を食べた。 6ヶ月に渡って、各所で鮎をいただくことが出来た。 5月 京都 割烹「和ごころ泉」鮎の塩焼き 京都 割烹「月おか……
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京都「ドロワ」
すべてと向き合うこと
食べ歩き「『1つ1つ、すべてと向き合うこと』 昔も今も、これからも、1番大切にしていることです」。 森永シェフはそう言われた。 料理をいただいて思うことは、「愛の深さ……
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