京都 「開陽亭」

<メキサラの謎>

食べ歩き ,

<メキサラの謎>
京都の洋食屋に行くと、「メキシコサラダ」という料理がある。
ポテトサラダの上に生野菜が乗ったサラダである。
「えっ? 京都にしかないんですか?」
京都人にそのことを話すと、みなさん驚かれる。
僕の知る限り、京都以外で見たことがない。
なぜポテサラ(細かく切ったリンゴやローストビーフなどが入っていることが多い)の上に、生野菜の組み合わせが、メキシコなのか?
どこにもメキシコ要素はないじゃないか。
ネットで探しても謎は解けない。
アボカドやトルティーヤチップス、鳥の胸肉などが入っているわけでもない。
発案した人の夢想なのか。
メキシコを旅したときに、そんなサラダと出会ったのか?
当時京都にいたメキシコ人コックの賄いだったのか?
ドスカラスやミルマスカラスの好物だったのか?
ミックスサラダをメックスサラダと聞き違えたのか?
まったくわからない。
だが京都の人たちは、「メキサラ」と呼んで愛しているらしい。
京都の方によると、昔祇園に「南風楼」という洋食屋があって、そこのメニューのトップに「メキシコサラダ」は書かれてあったと聞く。
また、「南風楼」出身の方がやられていた「オランダ」という店のメキサラは、ナッツなどが入っていて、滅法おいしかったらしい。
僕はここ老舗洋食店「開陽亭」で食べたが、以前「グリル富久屋」でも「メキシカンサラダ 」を食べたことがある。
京都以外にはないといったが、大阪難波の「ニューライト」にも確かあったな。
どなたかこの謎の答えを知っている方がいたら教えてください。