キノコ
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飯田「柚木元」
松茸土瓶蒸しの真。
食べ歩き土瓶蒸しの蓋を開けると、半分に切った小さな松茸が一つ入っていた。 こちらで土瓶蒸しをいただくのは3回目だが、以前とは様子が違う。 ご主人は言われた。 「普通……
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飯田「柚木元」
松茸の精霊。
食べ歩き松茸は濡れていた。 傘も軸も、肌合いがしとしと潤っている。 これこそが、鮮度の証だという。 松茸が、生きている姿だという。 数時間前に採ったばかりだという松茸……
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半蔵門「エリオロカンダイタリアーノ」
レストランとはこうでなくちゃいけない。
食べ歩きレストランとはこうでなくちゃいけない。 昔 女性と二人でイタリアンにでかけた。 「マッキーさんひさしぶりです」。 席に座ると、支配人が飛んできて握手する……
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神楽坂「ルマンジュトゥー 」
品性。
食べ歩き近年食べたフランス料理の中で,間違いなく一番だった。 そう思うほど,谷さんの料理は衝撃だった。 「余計な苦労がない。だから楽しくてしょうがない」。 若い料理……
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金沢「片折」
湯豆腐を囲む人は、無口な人がいい。
食べ歩き炉の冬の とどのつまりは 湯豆腐の あわれ火かげん うきさかげん 月はかくれてあめとなり あめまた雪となりしかな しょせん この世は ひとりなり 泣くも笑……
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恵比寿「ルコック」
ボーペサージュを水平で
食べ歩き「ボーペサージュを水平で、8種類飲みませんか」。 ありがたい申し出に、すぐ思いついたのは「ルコック」だった。 食材の力を素直な心で引き出した、慈愛に満ちた料理……
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門前仲町「みかわ是山居」
精選する。
食べ歩き「みかわ是山居」の天ぷらは、一言では言い表せない。 しかしあえて一言にまとめるなら、それは「エレガンス」ではないだろうか。 優雅さや気品と訳される意味と、天ぷ……
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まつや
剣客商売の秋山小兵衛。
食べ歩きその人は、いつもいる。 老舗蕎麦屋の奥の、決まった席に、いつも座っている。 夏は藍色の作務衣、冬は丁子色の作務衣を着て、左太ももには季節の手ぬぐいをかけている……
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名古屋「ボッデゴン」
白トリュフ、キャビア、鮑にポルチーニと来たもんだ。
食べ歩き名古屋「ボッデゴン」で,落合シェフを呼んで特別ディナー会が行われた。 高級食材が次々から出されるが、嫌味じゃない。 どの皿も、イタリアンの気軽な楽しさに、溢……
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能登「茶寮 杣径」
山中の寓居にて、芯の真たる味に出会う。
食べ歩きカボチャも豆も、白きくらげも蓮根も、美味しくしすぎてはいけない。 そうわかっているのに、やりすぎてしまう。 美味しすぎる料理に、味蕾は甘え、堕落し、養分のある……
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