日本美食の旅
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存在感があるのに
食べ歩き存在感があるのに存在がない。 その肉団子は、食感という気配を消していた。 歯を当てた瞬間に、ふわりと歯が吸い込まれる。 よく来たねと、いたわるように歯を包……
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ずずん
食べ歩きずずん。 その肉は一噛みした瞬間に、地鳴りがした。 心臓の鳴動が味の中にあって、体を揺さぶるのである。 どどうっ、どどうっ。 噛めば噛むほどに、肉汁が流……
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天竜「竹染」
ラスト猟師。
食べ歩き店主片桐邦雄さんは、料理人であり、猟師である。 罠にこだわる猟師である。 毎朝、罠を見回り、かかった獲物を生きたままジムニーに載せて運び、解体する。 血が筋肉……
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銀の塔とシチュー
食べ歩きシチューの日本へ来歴は定かではないが、明治4年、東京の洋食店「南海亭」のちらしに、「シチウ(牛・鶏うまに)」との品書きが見出され、仮名垣魯文『西洋料理通』(明治……
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都会にあった精神の田舎<隠れ家シリーズ>
食べ歩き , 隠れ家「シェ・ナガタ」の「ネギのポタージュ」 空は青く、高く、丸かった。 ビルに遮られない空と猥雑な看板に汚されない空が、伸びやかに広がっている。 人の姿は……
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銀座「エスキス」の
日記 , やぁ!銀座「エスキス」のテーブルの上には、メニューがない。 代わりにシェフが描いたメッセージカードが置かれている。 「勢い」。「裸木」。「包容」。「不死鳥」。「約……
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希代の料理人
食べ歩き希代の料理人である。 一見奇抜な料理であるが、驚きの中に必然がある。 食材の力を思いやった、敬意に満ちている。 独特の風味を持つ今市カブは、昆布〆にして、……
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我々人間は
食べ歩き我々人間は、例え葉っぱ一枚でも、他の命を奪って自らを育んでいる。 事実は、知識や常識として頭の中にあるが、実際のところその恵みを意識する機会は少ない。 今回……
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やさしさを一つに
食べ歩きやさしさを一つに。 ラフランス 下仁田ネギ、信州みそスープ、アマダイ。 それぞれの優しい滋味が抱き合いながら、舌に広がり、のどに落ちていく。 それぞれが持……
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東京とんかつ会議59回両国 「はせ川」「上ロースカツ」(定食)1800円
とんかつ会議東京とんかつ会議59回 両国 「はせ川」「上ロースカツ」(定食)1800円 【肉3衣3油3キャベツ2ソース2御飯2味噌3お新香2特記なし計20点】 今……
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