しのはら

• 滋賀,
• 割烹

二度目の訪問

栗はまだ、起こされたことを知らない。

• 東京,
• 木ノ実ナッツ類　栗,
• フランス料理,
• スィーツ

栗はまだ、起こされたことを知らない。 寝息をたてたまま、穏やかな甘味を忍ばせる。 1℃で氷温熟成させた栗のフランに、煮出した渋皮のムースが、てろんとしなだれ……

羽田でのブレックファーストは

• 朝食,
• 東京,
• 弁当　駅弁

羽田でのブレックファーストは、横濱チャーハンといってみた チャーハンを弁当にしたところも偉いが、冷えた時を考え、パラリではなくモチっとした食感にし、うっすらと……

うま味が増していくヒレ酒

• 福岡,
• 和食,
• 日本酒,
• 博多,
• 魚介,
• 割烹,
• アルコール

博多「畑瀬」のヒレ酒は、飲む度に、なぜかうま味が増していく。 酒と溶けた、丸く、品のあるうま味がぐんぐん膨らんで、滋味が濃くなっていくのである。 こいつと、……

年明けに居酒屋をめぐる

• 東京,
• 居酒屋,
• 魚卵　白子,
• 豆

年明けに居酒屋をめぐる。 その楽しみの一つに、この時期だけの「おせち」がある。 おせちやその残りを使った料理が、品書きに登場するのである。 散々おせちを食……

おでん　燗酒　江戸の味。　　「丸太ごうし」にて。

• 東京,
• おでん

門上様、おでんの季節ですね。僕はこの時期になると、おでんのことばかり考えています。 おでんは、江戸末期に江戸で生まれ、大正時代に「関東炊き」と呼ばれて関西……

明治の灯びが消えた

• 東京,
• おでん

関東が鰹節で関西が昆布となった食文化の理由もこちらのご主人に教わりました。昆布は北海道、鰹節は九州が原産地で、流通が儲けるには遠い地域が適しているという理由で ……

その店は路地にひっそりと佇んでいた。

• 東京,
• 安くて旨い。B級　大衆食、1999円までの味,
• 焼肉

その店は、路地にひっそりと佇んでいた。 四角いガス台、スリットが開いた鉄板という昔ながらのスタイルながら、肉の厚さも大きさもほぼ同寸で、誰が焼こうが焼きムラが……

街の中華としての格

• 炒飯,
• 東京,
• 米,
• 中国料理,
• 野菜,
• 揚げ物,
• 餃子,
• 焼きそば

赤坂「珉珉」は、街の中華としての格を守っている。 気取らず、庶民的な値段で提供し、料理は素早く運ばれ、こだわりなどという野暮な言葉は使わず、丁寧な仕事を自慢も……

ジェノヴェーゼはスパゲッティではなく

• 東京,
• イタリア料理,
• パスタ

「ジェノヴェーゼはスパゲッティではなくて、こっちのほうが合うと思うんです」。 湧き立つ青々しい香りに包まれるジェノヴェーゼは、わざと固く茹でたトロフィエで和え……