各国の料理
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札幌「ラサンテ」
噛め、噛め、もっと噛め!
食べ歩き「噛んで。もっと噛んで」。 肉が耳元で囁く。 マトンである。 石田めん羊牧場の4歳になるマトンである。 「窯で数時間焼いただけです」と、高橋シェフはことなげ……
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栗山町「味道広路」
手間暇という慈しみ。
食べ歩き手間暇という慈しみが、ここにある。 一皿一皿と進んでいくに従って、安寧へむかわせながら、生きとし生けるものの勢いに触れた、興奮が膨らんでいく。 お椀の蓋をあ……
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札幌「ラサンテ」
アスパラと共に生きる。
食べ歩き長年愛を注いできたものにしか到達できない料理が、今目の前にある。 料理というものは、ここまで深く愛を追求してこそ、ようやく高みに達するものなのか。 真面目な……
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札幌「ラサンテ」
「この時期は、シェフが生き生きとして、嬉しそうなんです」。
食べ歩きホワイトアスパラの精霊に、口づけされた。 勇猛ではかなく、雄弁ながら朴訥で、強靭さと脆弱を併せ持ち、どこまでも澄んでいる。 穢れなき苦味と、豊かな甘みで抱き……
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札幌「アグリスケープ」にて。
愛しい気持ちが迸る。
食べ歩き吉田夏織シェフは、ユーミンのような人である。 笑みをたたえた眼差しと穏やかな口調で、野菜や肉への恋を語る。 野菜や山菜、羊や豚、鶏のことを、自分の……
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麻布十番「薪鳥新神戸」移転
敢えて困難な道を歩く。
食べ歩き焼鳥を、炭火でなく薪火で焼く, そのことが、どれほど無謀なことか。 「まだまだです。先が見えません」。 仕上がりを褒めると、店主疋田さんは、とんでもないという……
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博多「畑瀬」
博多ではもう、ここにしか行かんけん。
食べ歩き博多では、様々な店に行ったが、もうここしか行かんように、なってしもた。 「マッキーさん、野菜好きやから」と、前菜は、名残の山菜などの料理だった。 酸味と甘味……
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三越前「蟹王府」
上海の夏1
食べ歩き〈上海の夏1〉 目の前の皿から、香りが立ち上った瞬間、「大至急ご飯ください」と、勝手に口が動いていた。 「エビのすり身の青唐辛子詰と豚肉のバシル炒め/层塔煎……
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金沢「片折」
されど胡麻和え。
食べ歩きたかがほうれん草の胡麻和え、されどほうれん草の胡麻和えである。 野暮ったさが微塵もない。 料理としての、高貴さに満ちて、輝いている。 ほうれん草の……
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三越前「蟹王府」
〈上海の夏1〉
〈上海の夏1〉 目の前の皿から、香りが立ち上った瞬間、「大至急ご飯ください」と、勝手に口が動いていた。 「エビのすり身の青唐辛子詰と豚肉のバシル炒め/层塔……
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