おいしい日記
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二ヶ月間スペインに戻り勉強したことが
食べ歩き二ヶ月間スペインに戻り勉強したことが、自分の芯を形作った礎を太くし、想いを深くしたのだろう。 銀座に移って再出発した本多シェフの料理は、前にも増してスペイン郷……
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肉だ
食べ歩き肉だ。 ステーキだ。 ビステッカ・フィオレンティーナだ。 人生だ。 愛だ。 宇宙だ。 我々は生かされている。 他の命を絶って、生かされている。 ……
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太陽がさんざめく紺碧の大海を
食べ歩き太陽がさんざめく紺碧の大海を、カレイが泰然自若として泳いでいる。 メイタガレイは、合わせ造りといって、包丁を一刺し入れて切られていた。 噛めばシコッと身を活……
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矢守さんは、苗色の種を置いて、ゆっくりと石臼を回し始めた
食べ歩き矢守さんは、苗色の種を置いて、ゆっくりと石臼を回し始めた。 次第に薄緑の粉が挽き落ちていく。 粉をボールに取り、湯を入れて、渾身の力で棒を回し始めた。。 ……
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恵比寿「しん」
辛子蓮根は、揚げ立てにかぎる。
食べ歩き辛子蓮根は、揚げ立てにかぎる。 このことを教えてくれたのは、店主村上さんだった。 なにより食感がいい。 熱々をほおばると、カリッとした衣とサクッと歯が入るレン……
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キャピトルホテル「ORIGAMI」
ホースラディッシュは、おろしたてが命
食べ歩きホースラディッシュは、おろしたてが命である。 目の前で料理長がカットしたローストビーフは、、ソースをかけて皿に盛り、ホースラディッシュをすりおろす。 ホースラ……
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亀戸「メゼババ」。
焦がさなくてはいけない。
食べ歩き半分に切ったトマトを、手でつぶしてパンになすりつける。 ライ麦入りパンは焦げるまで焼くながら、中はしっとりと。 伸びやかなトマトの酸味と焦げの苦みを伴ったパン……
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天現寺 広尾「アンビグラム」
菜の花とビゴリ。
食べ歩き菜の花を使ったパスタは色々あるが、傑作は「アンビグラム」のそれではないかと思う。 アンチョビの塩気が、くったりと茹でた菜の花のほろ甘さとほろ苦みを引き立て、さ……
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ペルシュウの余韻。
ポエム薄く切られた生ハムは、甘い香りを漂わせ、唇にそっと触れた。 塩気が来た。 熟れた濃い滋味が来た。 しかし尖っていない。 なんと優美な味わいだろう。 うま味が濃……
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ナマコを食べる勇気。
食べ歩き , 日記ナマコを最初に食べた人は、勇気があるとよく言われる。 「初めて海鼠を食ひ出せる人は其胆力に於て敬すべし~」と、「吾輩は猫である」で夏目漱石も書いている。 しか……
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