おいしい日記
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思い出すだけで、にやけてしまう。
食べ歩きああ、もうやめてください。 しめ鯖を軽く炙って、ご飯に乗せただけなのに。 ああそれなのに、一口食べて体の力が抜けた。 うまみが舌の上で、ぐるんと回って、笑……
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時間がご馳走になって、体に降り積もる。
食べ歩き一本だけ咲く桜の樹の下で、一人静かに折箱を開く。 桜の葉が敷き詰められた真ん中には、桜鯛のお寿司が一つ。 お寿司をゆっくりと食べながら、桜を愛でる。 もう……
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走るポトフ
食べ歩き重い蓋が開けられると、ポトフがたぎっていた。 うずらのポトフである。 トマト、ジャガイモ、蕪 姫人参、芽キャベツ、ロマネスコ、ソーセージ、ベーコン、各種肉類も入……
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駅弁勝負第89回開店したての駅弁屋
駅弁駅弁勝負第70回 新大阪の構内で、いきなり白いご飯が目に飛び込んできた。 開店したての駅弁屋である。 開店日は3/16で、店名は、「象印銀白弁当」 という……
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波音か料理を包む。
食べ歩き波音か料理を包み込む。 朝陽が皿を輝かす。 鳥取県岩美町の海辺のレストラン「アルマーレ」で朝食。 目前に広がる日本海が心を暖める。 ミネスト……
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列車鍋
食べ歩き誰が列車の中で、鍋を食べる時代が来ることを予想しただろう。 誰が列車の中で、生の伊勢海老や鯛を、熱々の出汁に入れる時が来ると考えただろう。 再びトワイライトエク……
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食いしん坊の才能。
日記食いしん坊は、文字を見た瞬間に、自分の食べたいものに誤変換する才能がある。 私は街を歩いていて、毎日のように誤変換してしまう。 先日も兼六園を散策していたら……
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瑞風にしか流れていない
食べ歩きトワイライトエクスプレス瑞風、最初の夕食は「ハジメ」の料理だった。 今はコロナのため、食堂車ではなく、部屋に一皿ずつ運んできてくれる。 車内でハジメの料理を再……
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あら、これ私が作ったの。
食べ歩き「この大根煮おいしいねえ」 「あら、これ私が作ったの。朝からコトコト甘辛く炊いてね。うれしいわあ」と、澄江さんが笑った。 八岐大蛇の里、島根の木次にある……
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桜枝垂れる。
日記出雲の南、雲南市吉田町の田部氏宅で、紺碧の下、樹齢二百年の松を背に、桜枝垂れる。
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