おいしい日記
-
「あなご」と、墨痕鮮やかに書かれた文字が手招きをする。
食べ歩き路地に闇が忍び寄る。 夜が舞い降りた石畳に、大きな提灯が灯る。 「あなご」と、墨痕鮮やかに書かれた文字が手招きをする。 ガラス戸を開けて、「こんばんは」と……
続きを読む -
ただの昆布の佃煮ではない。
食べ歩きこれもまたいいねは、少ないかもしれない。 「昆布の佃煮」である。 しかして、ただの昆布の佃煮ではない。 常連だけにこっそり出す、ヒラメの昆布締めに使っ……
続きを読む -
「辻留」の「鯛茶漬け」
食べ歩き大ぶりの京焼き茶碗を用意する。 熱々のご飯をよそい、ゴマだれに浸かった鯛を敷き詰める。 そこへ極限まで熱くした煎茶を注ぎ込む。 その上へもみ海苔散らし、お……
続きを読む -
「洋食おがた」の炭水化物攻撃。
食べ歩き「洋食おがた」の炭水化物攻撃。 こんな方々から責められるのだったら、いつでも、どんなに責められられてもいい。 「ナポリタン」は甘やかで、品がある……
続きを読む -
《洋食おがた ミーツ サスエ&サカエヤ》VOL8
食べ歩き《洋食おがた ミーツ サスエ&サカエヤ》VOL8 息を呑んだ。 言葉を失った。 ハンバーグを前にして、息を呑んだのは初めてである。 藤井さんの近……
続きを読む -
《洋食おがた ミーツ サスエ&サカエヤ》VO7これこそが「ステーキ」である。
食べ歩き《洋食おがた ミーツ サスエ&サカエヤ》VO7 肉を喰らう。 ステーキを食べる喜びが充満していた。 熊本阿蘇で放牧されている赤牛のリブロースステー……
続きを読む -
《洋食おがた ミーツ サスエ&サカエヤ》VOL6
食べ歩き《洋食おがた ミーツ サスエ&サカエヤ》VOL6 サワラは恥じらっていた。 白い肌を少し赤く染めて、「わたしってどう?」と聞いてくる。 箸をつける……
続きを読む -
《洋食おがた ミーツ サスエ&サカエヤ》VOL5
食べ歩き《洋食おがた ミーツ サスエ&サカエヤ》VOL5 この写真を見て、アジフライだと気づく人は少ないだろう。 数々のおいしいアジフライをいただいてきたが……
続きを読む -
《洋食おがた ミーツ サスエ&サカエヤ》VOL4
食べ歩き《洋食おがた ミーツ サスエ&サカエヤ》VOL4 ごくん。 喉が鳴った。 薄く切られた肉なのに、エキスがとどめもなく溢れてくる。 喉がなるほどで……
続きを読む -
《洋食おがた ミーツ サスエ&サカエヤ》VOL 3
食べ歩き《洋食おがた ミーツ サスエ&サカエヤ》VOL 3 ああなんてことだろう。 そのイカは、年増だった。 「まだまだ子供ねえ」と、60を過ぎた僕を誘惑……
続きを読む