おいしい日記
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料理されてなお、肉体の躍動がある。
食べ歩き「わたしを噛むのね」。 えびに歯を入れようとした瞬間に、囁かれた。 そっと噛む。 えびの肉体はしっとりとして、ぬめりも感じる。 炭火で焼かれているの……
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「鱧のお椀」の品格
食べ歩き美味しいものを食べていくと、「知る悲しみ」が生まれる。 様々な美味しいものを食べ重ねていくうちに、今までおいしいと信じていたものが、そうでもなくなってしまう悲……
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料理人殺すにに刃物はいらぬ。三日休めばいい
食べ歩き「料理人殺すにに刃物はいらぬ。三日休めばいい」と、あるベテランの料理人から言われたことがある。 コロナ禍で無念なのは、老齢のために閉店を早められた方が、数……
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カリッ度数MAX <京都の平生>38
食べ歩き「何人前にしますか?」 席に座ろうとする前に、お兄ちゃんから突然言われた。 今日は餃子一人前とラーメンと、心に決めていたのだが、とっさに聞かれたので、思わず……
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もっちゃり
食べ歩き「炊き合わせは、もっちゃりしていないとあきません。金目のものを入れたらあきません」。 そう森川さんは言われて、炊き合わせを出された。 もっちゃりとは京都……
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オリンピックが始まった。
日記オリンピックが始まった。 昨日の久保選手のゴール、上野投手の連投も素晴らしかった。 スポーツを見て、なぜ人は感動するのだろう。 それは同じ人間としての可能……
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うざく
食べ歩きうざくという料理がある。 焼いた鰻と胡瓜を合わせた酢の物である。 この料理の主役は鰻ではない、胡瓜である。 もちろん鰻は見事に焼かれている。 地やきで腹……
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<京都の平生>37
食べ歩き「相生餅食堂」は、京都の随所にある。 店頭で和菓子を売っている甘味屋だが、奥に食堂があって、多彩な料理が用意されている。 うどんそば、中華麺から丼、カレーラ……
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麻布十番「飄香」移転
「青椒肉絲」の真実。
食べ歩き「青椒肉絲」は、18世紀初頭に貴州省と湖南省で生まれ、後に四川省にも定着した料理だという。 元々は青唐辛子と豚肉だけであり、筍やピーマン、オイスターソースやご……
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「桃とフォアグラ」。
食べ歩き「桃とフォアグラ」。 もう口にしただけで、いやらしい。 フォアグラが、桃を抱きしめるのか。 桃が、フォアグラを誘惑するのか。 もう想像するだけで、い……
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