おいしい日記
-
大塚「花重」
美しき宮保鶏丁
食べ歩き「宮保(ゴンバオ)」という名がつく四川料理がある。 清時代の四川総督の名前に由来し、代表作が「宮保鶏丁(ゴンバオ ジーディン)」になる。 まあ簡単に言っちゃえ……
続きを読む -
新富町「富味座」
鮑という主役。
食べ歩き鮑が、目の前で悶えている。 肉体をよじらせ、見えないなにかを求めて、うごめく。 殻から外された鮑は、串を打たれ、炭火で焼かれ始めた。 店内に、香ばしい空気が漂……
続きを読む -
東銀座「トワヴィサージュ」
エノキという主役。
食べ歩きいまだかって、フランス料理店の主役に、エノキが躍り出たことはない。 いや、日本料理店やイタリア料理店、中国料理店でも、エノキを主役にした料理には、出会ったこと……
続きを読む -
静岡「瞬」5/18
静岡焼き。
食べ歩き静岡「瞬」5/18 ★そら豆の飯蒸し からすみ 正しくそら豆が主役になっている。そら豆への加熱の仕方が一歩手間に留められて、青々しい香りが放たれる。 ★稚鮎の天……
続きを読む -
小伝馬町 田そば
〈立ち食いそば屋で出会った、初めての5つ〉
食べ歩き〈立ち食いそば屋で出会った、初めての5つ〉 1.箸置きに箸が置かれたのは、初めてである。 2.塗りのお盆で出されたのも、初めてである。 3.さらに言えば、水のグ……
続きを読む -
焼津「温石」 静岡「日本料理 FUJI」
アジとイトヨリの椀物
食べ歩き焼津と静岡で、衝撃的なお椀に出会った。 一つは「アジの椀物」である。 アジは普通椀物には仕立てない。 加熱すると血合いの臭みが、つゆの清らかさを邪魔するからで……
続きを読む -
虎ノ門 「香港焼味酒家」
焼き一生 梁さん
食べ歩き焼き名人である。 御年80歳近くになる焼き名人である。 広東料理の華である焼味の焼師として、香港時代より50年以上、日本に来て約40年、名人梁さんが、今夜まで虎……
続きを読む -
赤坂 辻留
茶漬道楽。
食べ歩き北大路魯山人は、相当お茶漬けが好きだったらしい。 以前鎌倉の魯山人宅に約一年間料理人として務めた、「辻留」三代目の辻義一さんにお話を聞いたことがある。 「茶漬け……
続きを読む -
大阪「香味」
三不粘
食べ歩きまるで黄色いスライムである。 箸でつまんで持ち上げると、つつぅと伸びて、粘りの根性を見せる。 そのまま口に入れると、ポタリと舌に落ち、甘やかな香りと優しい甘みが……
続きを読む -
静岡 日本料理FUJI
若き魚の使い手。
日本料理FUJI 5/19 ★ 長茄子揚げびたし、モクズ蟹餡 おろし生姜 ★やいとガツオ スマガツオ クレソン 微かな抵抗があって歯が包まれる。 しなやかとい……
続きを読む