<駅弁勝負> 第52番     JR東海パッセンジャーズ弁当の

駅弁 ,

JR東海パッセンジャーズ弁当の欠点は、いつもちょいとやりすぎちゃうことにある。
この会社の弁当の中で、最も良いと思う「朝のおむすび弁当」でもやってしまっている。
430円という値段がいい。
車内で買うとお茶とセットで500円で売ってくれる。
焼き魚(鰆塩焼き)、玉子焼き、かまぼこという駅弁3種の神器に、ご飯がすすんで困る鳥のつくね煮と、下品な味でおじさん大好き赤ウィンナー、沢庵と、おかずは、鉄壁の布陣である。
しかし肝心のおにぎりがいけない。
あさりご飯のおにぎりとしそわかめご飯のおにぎりなのである。
せっかくおかずはいいのに、色ご飯では味が濃すぎて過分な味になってしまう。
普通のおかかや梅干し、塩にぎりでいいのに。
その方が、肉団子や玉子焼き、赤ウィンナーの味を、素直に受け止められる。
誠に残念である。
あさりを使うなら、あさりの佃煮が入った握りでもいいなあ。
きっと開発者は、そんなどこにでもあるおにぎりでは企画書が通らないと思ったのか、最初はシンプルにしていたのだが、「それじゃ差別化できんだろ」と、必ず文句をつける上司の一言で変わったのかも知れない。
サービスのしすぎは、サービスではない。