食べ歩き
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官能に直接会いに来るやつ
食べ歩きこいつは、どうしていつも、官能に直接会いに来るのだろう。 他の魚の白子とは明らかに違う、無垢の禁断があって、舌と能をたぶらかす。 圧倒されるようでいて、品が……
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能登杜氏四天王と
食べ歩き能登杜氏四天王と呼ばれた、故波瀬正吉さんが10年前に造った古酒である。 飲めば、するりと舌をすり抜けていく。 能登杜氏特有の濃さはなく、古酒を感じさせない淡……
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甘鯛は甘えん坊
食べ歩き甘鯛は甘えん坊である。 しかしそこをうまくおだてながら。時折刺激を与えると、異なる表情を見せる。 腹皮の蒲焼きは、甘えん坊の風味と甘辛いタレの味が出会い、な……
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焼いた甘鯛の
食べ歩き焼いた甘鯛の皮や骨に密着した身をこそげとって、どうするかって? そりゃあ、酢飯にのせて、おろしたて山葵とあけがらすを添えて、よくよく混ぜるのさ。 ほうらいい……
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ホットチョコレートは
食べ歩き , ポエムホットチョコレートは、カップを両手でもって飲みたい。 ゆっくりと飲めば、甘い香りに包まれて、熱々のショコラが流れ込む。 都会の速度としがらみの垢にまみれて、……
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かに面である
食べ歩きかに面である。麺ではない。 茹でた香箱を茹で、脚の肉を甲羅に詰めておいたものをおでんダシで温め出す。 「かに面」は、金沢のおでん屋「よし坊」が始めたといわれ……
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香箱蟹はちまちま食べてはいけない。
食べ歩き香箱蟹は、ちまちま食べてはいけない。 内子と外子を混ぜ、蟹の身は蟹酢を浸けて、ぐっちゃぐっちゃに混ぜてやる。 そうしてねっとりとした甘みも淡い甘みも、プチプ……
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「小松弥助」
食べ歩き「小松弥助」森田一夫82歳の作品。
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塩をして寝かし
食べ歩き塩をして寝かし、軽く昆布で閉めた鯛は、品のある甘みをしっとりと膨らまし、淡い甘みの酢飯と寄り添う。 酢と、うま味をつめたツメが、その品格をさりげなく持ち上げる……
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甘さがいい。
食べ歩き甘さがいい。 甘いのだが、すぐに舌に来るのではなく、ゆるりと穏やかにやってくる。 柔らかさがいい。 口の中で、ふうわりと消えていく。 その消え方は、人の……
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