食べ歩き
(6833件)-
白桃は望んでいるのだろう
食べ歩き , 日記白桃は望んでいるのだろう。 日本人が、宝物のように扱い、気品のある甘さを汚さぬように扱っていることに感謝しながらも、望んでいるのだろう。 私をもっといたぶっ……
続きを読む -
小倉「天寿し」の天野流
食べ歩き小倉「天寿し」の天野流 マグロ節でとった出汁で漬けたという中トロのづけは、口に入れると、舌と同化するように崩れていく。 その瞬間に、どこからか燻製香が漂い、……
続きを読む -
美人女将が二人で働く店
食べ歩き美人女将が二人で働く店があるという。 その店は気まぐれで、滅多に店を開かない。 割烹着姿のお二人は、子供のような素敵な笑顔でよく笑い、お茶目である。 二人……
続きを読む -
最近の梅干しは
食べ歩き最近の梅干しは、腑抜けている。 甘さで媚びて、本来の役目を忘れている。 大分の梅で作ったという、博多「畑瀬」の梅干しは、ふっくらと大きく、赤い体を誇らしそう……
続きを読む -
丸い味噌汁だった。
食べ歩き丸い味噌汁だった。 うま味が甘く、味噌と出汁が仲睦まじく溶け合って、ころりころころと舌を過ぎていく。 「はぁ〜」。一口飲んだ瞬間に、幸せのため息が漏れた。 ……
続きを読む -
こういう店は困るなあ。
食べ歩きこういう店は困るなあ。 あれもこれも頼みたくなっちゃうじゃないか。 頭の中のもう一人の自分から「落ち着いて」と言われてしまう。 塩焼きが、生秋刀魚に鰆、ブ……
続きを読む -
料理は人柄を映す。
食べ歩き料理は人柄である。 シャンカール野口さんの作るカレーは、辛味が爆ぜて、はつらつとした香りで高揚させながら、丸く優しい。 味わいの芯に、豚肉やサワラ、鶏肉や野……
続きを読む -
酔夜は荻窪「ゆき椿」から始まった
食べ歩き酔夜は、路地にひっそりと明かりを灯す、荻窪「ゆき椿」から始まった。 息子が料理を作り、父が刺身を作り、酒を入れる。 父子鷹で営む居酒屋は、もうそれだけで心が……
続きを読む -
これが4軒目の底力。
食べ歩き , 日記 , やぁ!これが4軒目の底力。 ウチダ、丸忠、栄ずし、二毛作。 この後三軒。 江戸っ子、おでんや、ニュー姫。 ……
続きを読む -
口に涼が吹き抜けた。
食べ歩き口に涼が吹き抜けた。冷たいだけではない。それなのに、なぜだろう。一幸庵の「水羊羹」は、箱を開けると、その色に目を細める。黒でも紫でもない、ほのかな藤色が刺した薄……
続きを読む