銀座「すきやばし次郎」

98歳にして革新。

食べ歩き ,

今月の次郎。
今月から赤身の位置が変わった。
2021年までは、縞鯵の後で、赤身,中トロ、大トロで、コハダとだされていた。
2022年になって、赤身は後退し、さよりや鮑の後になった。
そして今年,なんと一番最初に変わったのである。
座って一番最初につまむ鮨である。
よりマグロの香りや酸味が際立って、江戸前の気分が高まる。
その後のヒラメが霞みそうだが,逆に赤身との対比があって,味わいが際立つ。
「親父が、やはり赤身の魅力を存分に味わってもらいたいから、最初にしようと言われたんです」。
98歳にして、まだ新しいやり方を探り、実行しようとする。
なんて方なのだろう。
 
銀座「すきやばし次郎」