いらっしゃいませ

食べ歩き ,

「いらっしゃいませ」。
おそらく年間1000回近く聞いている言葉である。
だからいつも聞き流してしまうが、時折、心にひっかる時がある。
あるチェーンコーヒー店に入ると、
「いらっしゃいませ」。
男性店員から声をかけられた。
その途端、丁寧さと、心からの感謝がこもっていると、直感した。
その「いらっしゃいませ」という短いフレーズをには、「お店に来ていただいてありがとうございます」という気持ちを感じたのである。
代金を払い終えると、「お控えはいかがいたしましようか?」と、丁寧な受け答えである。
「そちらの青いランプから、お飲み物を出させていただきます」といった後、少し足が悪いことを見ていたのだろう。
「お席までお持ちします」と言われた。
しばらくして運んできた。
マスクをしているからわからないが、年の項は40歳くらいの男性だろうか。
「お待たせしました。カフェオレです」と、また気持ちの入った声で飲み物を置いた。
「ありがとうございます」というと
「どうぞごゆっくりお休みください」と言って去っていった。
タリーズコーヒー淡路町靖国通り店