卒寿のラーメン。 <京都の平生>6

食べ歩き ,

「写真を撮らせていただいてもいいですか」とお願いすると、武子さんは柔和な顔で笑われた。

料理を作り、運んでくる間は終始、しかめっ面だったので、どきりとした。

ラーメンの表情は、どちらかというと無骨で、男っぽい面構えだったが、味わいはその柔和な顔そのままだった。

それは90歳に近くとも、まだ一人で店をやられている武子さんの気概だったのかもしれない。