安寧 2019.12.03 食べ歩き , 石川 , 鹿 Tweet 鹿の刺身を食べた。 いや正確に言えば、鹿ヒレ肉のタタキである。 歯をそっと入れると、しなやかな筋肉に包まれる。 噛むというより、ふんわり、むにゅっと、歯が沈み込んでいく感じかな。 ほのかに温まった肉は、微かに鉄分を感じさせながら、口の中で舞う。 そこには獣たる猛々しさは、微塵もない。 あるのは、安寧である。 たわやかなる、平和である。 「つばき」にて