軽井沢 おぎのや

<駅弁勝負 第99番>峠の鳥もも弁当 1050円

駅弁 ,

駅弁勝負
「おぎのや」の名駅弁「玄米弁当」と並ぶ、隠れた名駅弁「峠の鳥もも弁当」である。
蓋を開ければ、鳥もも肉揚げが一本、鎮座している。
この光景が、美しい。
もも肉を齧れば噛みごたえがあり、歯が肉に食い込んでいく。
そして鳥の滋味が流れ出す。
そんな「肉を食らう喜び」を与えてくれる弁当は、この弁当以外に知らない。
さらに世の駅弁会社は、大抵他の自社駅弁と共通するおかずを数点入れて、効率を測る。
しかしこの駅弁の場合、峠の釜飯と共通するのは、胡瓜の醤油漬けという一点だけということが、この会社の誠実を表しているり
さらに、他の駅弁にはない優れものが数多くある。
蒟蒻煮はよくあるが、このように手網型に結ばれてはいない。
そして胡瓜。
生の胡瓜というのも珍しいが、食べやすいよう、隠し包丁が入れらているではないか。
砂肝、ハツ、レバーが混在した
モツ焼きも、大根味噌漬け、釜飯とは違う、きんとん風栗の甘露煮といった脇役陣も、申し分ない。
食べ方はこうである。
1.鳥もも肉の勇姿を存分に眺めたいため、蓋裏に移動する。下に敷かれているレタスもいどう(生のレタス入り駅弁というのもこれだけかもしれない)。
2.添付のレモン、塩、マヨネーズを蓋裏にセットする。
3.残っておかずは、胡瓜以外全部茶が黒で渋いこと、甚だしい。
4.ご飯換気力を発揮するのは、昆布煮、鳥もつ、甘辛い蒟蒻煮なのでそれらを適時、食べていく。
5.鳥もも肉は、ご飯換気力か、薄い。なので塩をつければ増すが、そのままか、レモンをちょいがけがいい。マヨネーズは、マヨの味が勝ってしまう。
6.もも肉は手で持って齧ることになる(この行為も他弁当にはない)ので、おしぼりは、常に手元に置いておく。
7.塩は、ご飯にかけると胡麻塩になって、大変よろしい。
8、マヨは、レモンを搾りタルタルソース風にすると、大分鳥に寄り添い、ご飯もすすむ。
9.鳥もつを2個くらいご飯と混ぜ混ぜし、一緒に食べるとうまい。
10.軽井沢駅なら930〜10時の間なら必ずある(改札外北口の立ち食い蕎麦屋店脇)。買ったらなるべく早く食べること。時間が経つほど鶏肉が硬くなります。
今日は不戦勝。
241峠の鳥もも弁当 1050 おぎのや
ご飯 2おかず 2価格1箸2 特記肝煮1ご飯 郷土色か個性点1ノスタルジー総計9点>
ご飯(米(国産)、梅干、ごま)、骨付き鶏もも揚げ2 鶏モツ焼き2 昆布煮、蒟蒻煮2 胡瓜2 栗
甘露煮2 胡瓜醤油漬け、大根味噌漬け2 マヨネーズ、塩