10分の値段

日記 ,

<10分の値段> QBハウスに開店前に行ったら、もう人が並んでいて10分待った。 「2センチ切ってください」と言うつもりが、10分も待って10分のカットは理不尽だろうと思い、「3センチ切ってください」と言った。 これは、折角並んだのだから、「大盛り下さい」。「全部のせにしてください」という心理に似ている。 当初の計画を覆す意思が働くのである。 並んで待ったことを、正当化しようとするのかもしれない。 普段10分なんて、あるいは1時間でさえ価値を感じず、時間を浪費させているのに、こんな時には元をとろうとする根性がいじましい。 でもこんなしょうもないお得感を求めるのは、人間の可愛さでもある。 3㎝カットが終わり、席を立つと、待合の席にはなんと8人が坐っていた。 いきなり僕は勝ち誇ったような、かなり得した気分で店を出た。