駅弁勝負第85回 1人駅弁勝負

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駅弁勝負第65回 1人駅弁勝負
昼ご飯時だというのに、誰も弁当を食べていない。
仕方なく、1人で架空の相手と勝負することにした。
まずはしゅうまい弁当である。
といっても崎陽軒のそれではない。
鳥栖の中央軒の弁当である。
こちらは崎陽軒の五個に対し、6個のしゅうまい が入れられていた。
面白いのは、醤油ではなく酢醤油が添えられている点である。
あまり酢がきいておらず、ほんのりとした酸味がしゅうまい を次々と食べさせてしまう。
しゆうまいは、豚肉、キャベツ、玉ねぎからなるが、後味に味を吸った澱粉の味が残り、崎陽軒より下品な味わいと言っていいだろう。
ご飯はかしわめしだか、これがあまりよろしくない。
かしわめし自体はいい。
ただ白飯と違い、鳥味の醤油炊き込みご飯と鶏そぼろは旨みがありすぎて、シュウマイを受け止めない。
これはシュウマイをつまみにしてビールを飲み、締めにかしわめしを食べる段取りがいいと思う。
この焼売弁当を食べると、いかに崎陽軒のそれが優れているか、痛感する。
もうひとつは「あさりめし」といってみた。
ひじき入りあさり炊き込み醤油ご飯と、あさり山椒煮か、たっぷり入った弁当である。
惜しむらくは、主役のアサリの味が弱い。
言われてみればアサリだったのねというという主張のなさが寂しい。
炊き込みご飯の味わいはいいのだけに、残念である。
これも千葉万養軒の「漁り弁当」に、遥かに及ばない。
ということで、今回はどちらも、勝てない弁当であつた。
あさりめし 新鳥栖 中央軒 880円令和元年12月販売開始。
ご飯 2おかず 1 価格1
箸2 特記 郷土色か個性点ノスタルジーなし。
総計6 点(あじつけごはん。あさり山椒煮 錦糸卵 味付け菜の花 大根漬け うみたけ粕漬け
177焼売弁當 740円 新鳥栖中央軒
ご飯 1おかず 1 価格1
箸2 特記 郷土色か個性点ノスタルジー
総計5点(味付けご飯 しゅうまい 味付け鶏肉 錦糸卵 大根漬け 甘酢生姜