<パティスリーアサコ>2

食べ歩き ,

玄人はだしである。
スペイン産マルコナ種アーモンドを使ったというブランマンジェは、自立するギリギリで固まっている。
スプーンできれいにすくえるのだが、、口の中に入れた瞬間淡雪となって消え、夢になる。
アーモンドの甘い香りだけが、余震として響きわたる。
タルトサンチャゴは、焼いて三日立たったものと、10日間たったものが用意されていた。
こういうシンプルな菓子にこそ、技が出る。
それはしみじみと美味しく、糖分とアーモンドの香りが境目なく一つとなって、心に温もりで包むのだった。
やはり10日間の方が、焼きっぱなしの外側のサクサクした食感と、中のしっとりした食感の対比があって楽しい。
10日の方が、味も香りも強く、アーモンドに優しく抱きすくめられる。
そしてシーブースト。
昨日FBであげたように、難しいケーキだということを感じさせないエレガントさがあった。
バトネもクッキーもショコラも完璧、合わせたワインも紅茶も理想的でした。
ありがとうアサコさん!