6食目。
高知「マンジェ・ササ」にて、イタリアンならぬ「土佐りあん」。
シェフは、食材の宝庫高知にて、そのまま食べた方が圧倒的に力あるものを、いかにして料理をするか、日々悩むという。
まず前菜には、6月の旬であるこれを食べてもらいたかったんです。という事で今回の旅が成立した魚、 シイラ。
分厚いカルパッチョにされた須崎産しいらは、体内にみずみずしさをまだ宿して、ほのかに甘い。
その甘さを、胡瓜の皮のほろ苦さがアクセントし、皮付きスモモの甘い香りがちょっとエロチックにする。
あのシイラのお顔からは想像できぬ、品がある。
同じ須崎産岩牡蠣は、添えたスプーンを見れば一目瞭然、見事にでかい。
そのミルキーな甘味を、夏分担の甘酸っぱさがシャープにする。
続いて、石蟹のトマトソース、フェデリーニ。
半生に火を通した蟹が甘い。ワタリガニのような味わいだが、こちらは大人。
味に円熟の濃さがある。
鯛の水と塩と酒煮。鯛のコラーゲンが滲み出て、目を細める・
四万十豚のロースト コリンキー添え。
きれいな豚である。雑味なく、品のある甘さが噛むたびに、じわりじわりと滲み出る。
おかわりしたら、端っこの脂身多き部位を、さらに火を通してご飯を添えて。
脂が甘く、口溶けのいい事。その甘味とご飯が合うのは、そう。もう言うまでもない。
6食目
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