<駅弁勝負 第107番>

食べ歩き , 駅弁 ,

 
久々の勝負だった,
ここのところ、相手がおらず不戦勝が続いていたため、油断していた。
新神戸でつい、素人が買うような幕内を買ってしまったのである。「駅弁を食べながら、神戸の名所や歴史を旅しよう」というサブコピーが記された、「神戸食館」1200円である。
蓋を開けてみれば、12に分かれたマスに、おかずが入っている。
しかし神戸に由来するものは、牛肉すき焼きとくぎ煮だけで、後は無縁のものが多い。
これでは、名所や歴史を旅できない。
まあ味はそこそこで、あえてお勧めする理由は見つからないなぁと思っていたら、新大阪から隣に、座られた。
弁当の袋を持っている。
60代の母と30代の娘の二人組である。
現れたのは、東京や大阪で展開するJR系惣菜屋ヴィパレットの「うな重 山椒の香り」1479円であった。
食べことはないが、お値打ちな価格である。
お母さんと娘さん同時に蓋を開け、箸を取ると、同時に無言で手を合わせた。
「いただきます」という無言の言葉が聞こえる。食べ方も似ていて、母娘共に、うなぎを食べてご飯を食べたり、うなぎとご飯を一緒に食べたりと、食べ方を変えながら楽しんでいる。
そして見事に、同時に食べ終え、再び手を合わせた。
母娘の協調の前には、弁当の質を問うても意味がない。
ということで、今回は負けた。
 
神戸食館 1200円 淡路屋
ご飯 2おかず 1 価格1箸2 特:なし
郷土色か個性点ノスタルジー1総計6点
白飯 (国産米使用)、 肉団子2 玉子焼、2 鶏肉煮2 魚肉すり身カツ (魚肉すり身、キャベツ、たこ1 その他) 焼鮭、里芋煮、鶏つくね焼2下品 れんこん煮2 人参煮1 小松菜と人参のお浸し(人参ではなく揚げ)さつまいも甘露煮、牛肉煮1 糸こんにゃく煮、1穴子煮1いかなごくぎ煮、2昆布巻1 竹の子煮1ふき煮 1えび煮1 茹でいんげん1 調味梅干、ごま