駅弁勝負 第90回  「紅鮭塩焼きの海苔弁当」

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駅弁勝負 第78回
今日は絶対的な自信があった。
時間があれば地下のグランスタに行くのだが、今回は余裕がなかったので、一階のグランスタ内にある「tobei」に直行する。
買うは、「紅鮭塩焼きの海苔弁当」である。
小ぶりで可愛い弁当が千円とは、いささか高いように感じるが、実はこれ、「味の浜藤」が作っている。
地下の直営「てとて」で買えば、もう少し大きく、そちらの方がお値打ち感はある。
しかし質の面では、負けてない。
なにしろ鮭がいい。
脂が乗ったしっとりとした身が、ご飯を猛然とかき込ませる。
やや甘い卵焼きやちょいと下品なちくわ磯辺揚げ、煮物の味付けも優しく、うま味調味料を使っていない自然な味がする。
こんにゃくの煮物がピリ辛なのも、憎いねこんちくしょう。
隣は30代後半の男性二人連れ。
レジ袋から、サッポロクラシックと酎ハイを取り出した。
そしてなんと、崎陽軒のポケットシウマイを2つ取り出すではないか。
朝9時、静かなるシウマイ宴会が始まった。
羨ましい。
コロナ禍を意識して会話はないが、大の大人がシウマイをつまみながら、ビールを、酎ハイを嬉しそうに飲む。
ちくしょう。
そして再びレジ袋に手が入った。
どんな弁当を取り出すのか?
現れしは、JR東海パッセンジャーサービスの「イベリコ豚ベジョータカルビ重」。
甘いなお主。
ハムにしておいしい豚の焼肉を選ぶなんて。
しかもカルビという、多きの脂が冷えて固まり酸化してるぞ。
名前に惹かれたのだね。
前菜はよかったのに。
出直してきなさい。
193紅鮭塩焼きの海苔弁当 味の浜藤 toubei
千円
<ご飯 2おかず 25価格1箸2 特記なしご飯 郷土色か個性点ノスタルジー総計7点>(各2点×4項目 2は優れている 1平均点 0もう少し 箸はちょうど良い2 短い1 論外0点 特記は特に抜きん出ているもの1点 郷土色か個性点ノスタルジーも1点 最高点は10点)
(紅鮭2 玉子焼きあまめでい2 ちくわ磯部焼 2煮物人参2 蒟蒻ピリ辛憎い2 蕗2 姫竹と野沢菜の御浸し1.醤油、鰹節、焼き海苔)