謎のレストラン

食べ歩き ,

  • トウモロコシのスープ冷製

  • じゃがいも三種

  • うなぎ

  • マグロカツ

  • ゴーヤ春巻

  • アワビリゾット

  • トマトソルベ、野菜酢の物

梅田の高層マンションの一室に、レストランがあるらしい。
そんな噂がありました。
レストランというより、ある方のプライベートな部屋で、その方が自ら腕をふるうらしい。
先日、その噂が現実だということを知りました。
幸運にも招かれたのです。
といっても彼はシェフではない。シュフでもない、主夫でもない。
完全なる素人です。
それなのに、手際がいい。
11皿の料理を2時間ほどで、出してしまう。
センスがある。
独自の工夫があって、それが着地している。
グルテンを出さないようにしたというマッシュポテトは、なめらかさと軽さがあって、それゆえに燻製香をつけたキャビアと合う。
うなぎに添えたライム風味のソースも、マグロカツに添えたしそとミョウガのソースも、意味があって、単なる思いつきでないおいしさがある。
さらには加熱具合もいい。
サカエヤの分厚いサーロインを、サカエヤ主人の目の前で焼くというプレッシャーにも負けず、中まで熱々で、肉汁を逃していない。
きめ細かい衣でさっと揚げたマグロカツの具合もいい。
春巻の中身に、ゴーヤを持って来たアイデアもいい。
いやあ、すっかり堪能して、楽しい時間を過ごしました。
こりゃあ噂になるよな。