自慢だが、僕は持っている

食べ歩き ,

すいません。自慢だが、僕は持っている。
食べ物に関して持っている。
高知でも、一晩なのに、滅多に入手できないモンスマガツオに出会った。
「珍しく今日に入荷しました。お客さん、ついてますわ」とか
「五月の鰯なのに、とんでもなく質がいい」という場面に、よく出くわす。
まあ外食が多いせいで、そういう確立が高いということもあるが、決して店の親父にだまされている訳ではない。
今日も「モンタニエ」(また!)で、「いまリヨン揚げているところです。食べますか?」と、ご主人に聞かれた。
揚げる日や時間はタイミングはまちまちなので、珍しいそうである。
答えは、「もちろん、お願いします」である。
揚げたては、皮がカリカリとして、スパイスの香りが香ばしい。
それに対して皮下の脂は、2、3回噛んだだけで、甘く溶けていく。
肉は温かく、しっとりと滋味に富んだ肉汁を舌に広げる。
ああ、持ってるなあ。