銀座 日本橋よし町

炒飯の雄7 日本橋よし町

食べ歩き ,

銀座にあって日本橋を名乗るは、この店の由来にある。かつて日本橋芳町(現人形町)の花街にあった明治期創業の「大勝軒総本店」が閉店後、その料理長が開店した人形町「大勝軒」の味を受け継ぐゆえん。

料理はいずれも、古き良き中国料理の味とスタイルが生きている。炒飯は、「ヤキメシ」千円と、「カニヤキメシ」千四百円。

店の名物でもある、おいしい叉焼を使った「ヤキメシ」は、和風の丼に入れられて出される。醤油味のきいた懐かしい味ながら、味は濃くなく、油っぽくもなく、玉子の優しい甘みと米の味が生きて、しみじみとおいしい。噛みしめる喜びがある、大きめに切られた叉焼、グリンピースのほの甘みもうれしい。

「カニヤキメシ」は、蟹の身が二本、天に乗せられたヤキメシで、炒飯自体にも一緒に炒められていて、優しい味わいの炒飯に蟹の風味が溶け込んで、ほのぼのとした気分を呼ぶ。

添えられたスープの小椀が蓋付きなのも粋。スープは澄んだ鶏のスープに水菜。収まりのいい、オトナの品格が漂う、日本の中華である。焼売、チャーシューメンもおすすめ。