炒スパに見るビジネスの基本

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炒スパに見るビジネスの基本

新しくはない。珍しくもない。
でも今までなかったなあと、感心し、思わず高田馬場 「元祖炒スパ 炒二郎」に入った。
1、茹で置きしたスパを炒めただけのものを、元祖と名乗り、「炒スパ(チャースパ)」と命名する、強引さ
2、高田馬場に1号店を出すしたたかさ
3、炒めスパの名店と呼ばれる店(リトル小岩井やジャポネ等)が、思いつかなかったチェーン展開の意気込み
4、食券、様々なトッピングとラーメン屋風で、客は使い勝手がいい
5、店員の衣装も、黒Tシャツに手ぬぐいかぶりと、いかにも今時のラーメン屋風
6、ラーメン次郎を意識したかのような店名。
7、6種類のメニュー絞り込み。
8、量の多さ(普通で300g 小で400g 特盛で1kgでっせ)。
9、安さ490円~
10、調理の簡単さ、食材ロスの少なさ、仕込みの少なさ。
11、夜9時までなので、〆ラーメンならぬ〆スパができる。

などなど「古くからあったものを新しい価値観に置き換える」という、ビジネス成功理論を踏まえておる。

「食べているとスパゲティににんにくか、にんにくにスパゲティかわからなくなる、No Garlic No Life」という名文句掲げた スペシャリテ「炒次郎」にしようかと悩んだが、夜九時ゆえに腰が引けて、「生姜焼き」に

夕飯後? ゆえに普通300gを半分にしてもらった。でもこの量である。

具はもやし、玉ねぎ、小さい豚肉。
「業界一太い」。うたい文句ほどではない麺。
結構いい。下品でいい。
油っぽい。下品でいい。
海苔がいい。

「味変」とあり、タバスコ⇒秘伝のたれ とあったが、あえて一味を。
タバスコも試したが一味が合う。
秘伝のたれ(甘辛醤油味)かけると味濃く、下品度アップし、加速度高まる可能性あり。

夜九時に食べるもんではないなあ、と思わせる罪悪感が、さらにいい。