深夜12時、夜道に「ハンバーガー」の文字が、煌々と輝いている。
全国広しといえど、この時間にこの料理名が光っているのは、八戸だけだろう。
急階段を登れば、他に客がいないスナック風の店内には、一人のおばさんがいた。
年の頃は70前半くらいだろうか。
我々が入ってきても、一瞥するだけで何も言わない。
カツカレー、おにぎり、さけ茶、ラーメン、カツ丼、ハヤシライス、ハンバーガー、エビフライ定食、ハンバーガー定食、ベエコンエーグサンド、エビチャンハン。ぶた生姜焼き定食、冷やし中華、焼きそば、鳥唐揚げ定食。
壁にずらりと、炭水化物攻撃メニューが並ぶ。
つまみがほぼない、
唯一の救いが、ハムエーグと湯ドーフである。
しかし、「エーグ」という表記は、なぜなのか。
「チャンハン」とは、どうなのかという疑問は置いて、我々は頼んだ。
カツカレー、エビチャンハン、エーグサンド、焼きそば、おにぎりである。
男四人、女子一人が船員炭水化物である。
もう一度いうが、深夜12時である。
改めていうが、今夜は6軒目である。
以前紹介した、炭水化物攻撃の「三つ星食堂」は、21時からAM6時の営業、今回の「キッチンドリーム」は、20時からAM5時の営業。
八戸はどないなっとんや。
注文するとおばさんは、何も言わずに、厨房に引っ込んだ。
以下次号。